被害者に協力しないシステム

先日、アービトラージ投資の 被害者に送っているであろう、探偵事務所からのはがきを入手したので、桜田門の 警視庁本部に 立ち寄って来ました。

 

  破綻した時に、回収をしようと乗り込んだ マル暴系等の連中が、顧客名簿を持ち出したか? 

破綻の恐れがあり、給与未払を警戒した社員が、当座の金にするため、名簿会社に売ったものが出回ったか?

おそらく、そのようなルートでの、顧客名簿流出だと考えられます。

個人情報保護法など、会社が夜逃げしたり、潰れてしまえば、

まったく漏洩し放題と同じものです。

 保護法で取り締まる以前に、逃げてしまうのですから。

 

 

話を戻しますと、こういう名簿を 探偵会社等が入手して、

「詐欺被害に遭われた方へ  泣き寝入りせず、取り返しましょう。」

「取り返せます」

というハガキや封書が 被害者のところに、送られてくるわけです。

 警視庁に出向いた理由は、

探偵会社の登録 および管理をしている機関は、警視庁だからです。

 

さて、行ってまず、入口の警備の警察官から、訪問理由を聞かれたので、

状況をおおまかに説明しました。
 中と無線で連絡を取ってましたが、その間、やる気を感じられませんでした。

また、「余計なことを、本部に持ち込むな」というオーラを感じました。

警視庁本部に行ってみて、いよいよ日本は

「世界一成功した、社会主義国」になったと実感しました。

 崩壊前のソ連で、大前研一氏は、著書「遊び心」の中で、

モスクワ空港のサービスについて、あからさまにやる気のない、

迷惑そうな素振りをする店員に、呆れると同時に、

「社会主義国のシステムでは、無理はないか」

と思った、と 著書の中で書いていました。

 わたしはふと、警視庁の対応を見て、この本の一節を思い出しました。

 

 つまり、レストランの店員にとって、客が入ろうが入るまいが、給料は同じ。

ならば、店員にとって、客は自分たちの仕事を増やす迷惑な存在だ、
というわけです。

 警察も、手柄にならない、評価の上がらない、そのくせ、立証が難しい、面倒くさい事件など、扱いたくないわけです。


「給料が同じなら、誰だって楽をしたい」「できるだけ、面倒なことはしたくない」
この発想こそ、資本主義、社会主義を問わず、世界共通なんでしょうね。

結局 「TADANORI さんのところでしたら、凸凹警察の生活相談課に

ご相談されるのがいいですよ。」と、とうとう最後まで、建物の中には通さず、

お得意の たらい回しを されました。

警察もマスコミも、少なくとも 詐欺事件に関しては、正義の味方は 

ポーズだけです。

被害者は、ここでも 行動の出鼻を挫かれる環境 というわけです。

 

これこそ日本が、詐欺師天国になってしまう理由の 大きな要因の1つだ、

と実感しました。